こんにちは、meriです。この記事は、前回の記事【不妊治療お休み期間】の続きになります。
不妊治療についての最初の記事はこちら
いざ、採卵
体外受精への挑戦を始めた私は、排卵誘発剤を使用していざ採卵の日を迎えました。(前日から緊張して眠れなかった🤣)
病院では、採卵の時間が午前中と決められていたので、その日の仕事は午前休を取りました。
来院し、採血をしてから卵の状態を確認していきます。
「卵、ちゃんと育ってますね~」
先生のこの言葉が、どれだけ嬉しかったか…😂
ただ、この病院は基本的に麻酔なしで採卵するので、やっぱり針を差し込んで採るときが痛かったです…。(モニターで採るところを見れます)
針を刺す度に、ずんっとくる感じです。
でも、個人的には以前流産したときの痛みの方が何倍も痛かったので、全然耐えられるくらいの痛みでした。笑う余裕もあるくらいでした😀
痛みは個人差があると思いますが、そこまで採卵の痛みには怯えなくても大丈夫な気がします。
この日、卵は6つ採れました。
正直、もっと採れると思っていたのですが、とりあえず0じゃなくて良かったとほっとしました。
終わった後も痛くて歩けないということはなかったのですが、個室でゆっくり休ませてもらえる配慮もあり(サービスでおにぎりとお茶も出してくれました。ありがたい)しっかり体を休ませ仕事に向かう事が出来ました。
この日採れた卵子と、自宅から持参した精子を受精させ、受精卵が出来れば別日に移植という流れになります。
私が通院していた病院では、数日後に移植ではなく、一度受精卵を凍結し、翌月以降に移植というスケジュールでした。(凍結した受精卵の方が、着床率が上がるそうです)
気持ち的にはその月に移植してほしかったのですが😅
でも移植の日を待つ前に、1つ大きなハードルがあります。
それは、受精卵ができるのかどうかです。
体外受精は、採りだした卵子と精子がシャーレ上で出会い、精子が卵子に侵入すると受精が起こり受精卵となります。
なので、受精卵が出来なければ移植することは出来ません。
採卵後は痛み止めの抗生剤を頂き、2日後の朝に病院に来院して、受精卵の確認と今後の移植のスケジュールについての説明を受けることになりました。
果たして受精卵は…?
この受精卵の結果を聞くまでの間が、本当にドッキドキでした。家事も手につかないくらい笑
ネットで同じような状況の人を検索しては、いくつ受精卵が作られたのかを調べて他人と比較したり。
朝9時に来院予定だったので、少しフライングして向かいました。
病院に到着し、すぐに診察室に通されました。
そして主治医から、衝撃的な言葉が。
「今回は、今のところですが、すべて受精していません」
「……」
驚き過ぎて、自分がなんて返したのか覚えていません。
ただ、まだ受精させて2日目なのでもう少し様子を見てみるとのことでした。
5日目までは様子を見るけれど、うまく分割していないので難しいかもしれない。
なので、5日目にまた来院し話をすることでこの日は帰りました。
多分、まだ2日目だからだよね。これから受精してちゃんと受精卵ができるよね。
何度も自分にそう言い聞かせていました。
というのも、私が事前に調べていたネット情報では、普通は卵が採れれば平均で半分は受精すると書いてあったのです。
だから、全部受精しないなんてことは考えていませんでした。
そして3日後、再度来院し、主治医からの説明を受けました。
「やっぱり、残念だけど今回は6つとも受精しませんでした」
6つのうち、2つは未熟な卵だったので、最初から受精はできない卵だった。
4つの卵子は正常なものだったけれど、受精には至らなかったとのこと。
6つ採れて、すべて受精しないというのは、私の年齢では稀なことだとも言われました。
「もしかしたら、受精障害かもしれません。今の状態では、自然妊娠はかなり難しいと思います。次、もう一度採卵して体外受精をやってみましょう」
受精障害なんて、知らない。
もう一度採卵からやり直すなんて、辛い。
私は淡々と、わかりましたと言って病院を出ました。
そしてすぐにそのビルのトイレに向かい、受精障害についてネットで調べだしました。
受精障害とは、精子が十分にいるにもかかわらずこの受精が起こらないことをいいます。
受精障害の原因としては、卵子に問題がある場合、精子に問題がある場合、両方に問題がある場合の3つが考えられます。
まず、卵子に問題があった場合、原因は次のように考えられます。
1.卵子の殻の部分である透明帯が固かったり、厚かったりし、精子がくっつけない場合、精子が卵子の透明帯を通過できず、受精することができなくなってしまう。
2.精子が透明帯を通過後に、精子の持つ因子が卵子内に放出されると卵子が活性化し、受精が起こりますが、その活性化が起こっていない。
3.採取できた卵子が未熟で、卵子自体に受精する能力がなく、受精できない。
次に精子に問題があった場合です。
4.精子の機能的な問題により、卵子の殻の部分である透明帯にくっつけなかったり、透明帯を通過できず受精が起こらない。
5.精子が透明帯を通過後に、精子が卵子を活性化する因子をうまく放出できなかったり、その因子がない等で卵を活性化できず受精が起こらない。
引用元:はらメディカルクリニック
一度の体外受精では本当に受精障害かどうかは判断できないし、その原因についてもわからないので、もう一度やってみてそれでも受精しなければ、いろいろ検査をして原因を探っていく必要があると主治医に言われました。
なんだか、疲れた…😞
予想外の結果になってしまったこと、移植に進めなかったこと、またやり直さなければいけないこと、費用の30万が一瞬で飛んだ感覚、これからどれくらいの期間不妊治療をしなければならないのだろう、どれくらいの費用がかかるのかという経済的な不安、とにかくいろいろな気持ちが一気に押し寄せ、トイレで泣いてしまいました。
夫に結果を報告
この日、夫の昼休憩の時間を見計らって電話をかけ、今回の体外受精の結果を伝えました。
結果を聞いた夫は「もう一度やってみようよ」と、即座に前向きな言葉と励ましの言葉をかけてくれました。
落ち込みまくっている私と一緒に落ち込まず、前向きな姿勢で私に接してくれたことが本当に心強かったですし、改めてこの人の子供がほしいと思いました。
うちは、不妊治療をやりたいと言い始めたのは私からで、夫は子供が出来なければ出来なくてもいいというスタンスでした。
それなのに、お金はすごく不妊治療で使ってしまっていたので、夫に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだったんです。
このときは、本当に夫の優しさだけが心の救いでした。
今回の結果を写真で載せます。
受精2日目
受精3日目
受精5日目 発育停止
今回はダメだったこと、受精障害かもしれないという現実をどうにか受け入れたのですが、ちょっと私にはダメージが大きかったです。
なので、次の採卵の予定を決めるために翌月からまた通院しなければいけなかったのですが、モチベーションが一気に崩れてしまい、一旦通院をやめてしまいました。
次の記事では、通院をやめた話について詳しく書いていきたいと思います。
