こんにちは、meriです。この記事では、夫がパニック障害を患い始めた頃のことを記憶を辿りながら書いていきたいと思います。
今現在、パニック障害で苦しんでいる方、そのご家族の方のお役に少しでも立てたらと思い、書かせて頂きます。
ちなみに、今はパニック障害を克服し、日常生活には全く問題なく過ごせています。
その経緯や克服した方法など、今後の記事でも詳しく書いていく予定です。
最初の記事はこちら
ついに始まった広場恐怖
パニック障害と診断され、処方された薬を飲み始めた夫。
まだ発症した頃は、朝の地下鉄だけ窒息感などの症状が出ていました。
ところが、徐々に日が経つにつれ、症状が出る範囲が広がっていったのです。
例えば、スーパーのレジ待ち。
週末はどこのスーパーも大体レジが混んでいて、並びますよね。
夫が発症した当時はもう10年近く前なので、まだセルフレジが普及されていませんでした。
なので、レジ待ちの列に並ばないといけない。
並ぶ時間が長引くと、だんだん不安感が押し寄せてきて苦しくなり、列から飛び出すことが何度かありました。
以前は当たり前のようにレジに並べていたのに、当たり前にやっていたことがどんどん出来なくなっていく。
もう、恐怖しかありませんでした。
他には、人混みのお祭り。
夫も私もお祭りやイベントが大好きで、よく夫婦で道内のいろいろなイベントに行っていました。
ある日、パニック障害になってから初めて札幌近郊のお祭りに行きました。
札幌から車で約30分ほどの距離にある千歳市の大規模なお祭りです。
そのお祭りには毎年行っていて、その年も行ってみたのですが。
お祭りの人混みを見た瞬間、一気に不安感に襲われたのか、
「やばい、倒れるかも」と言って苦しみ始めました。
私はまず冷静になろうと思い、人がいない所に避難して持っていた水を飲ませました。
そしてすぐ車に戻ったことを覚えています。
あんなにお祭り好きだった夫が、もうこういう人混みには行けない人生を送ることになるんだろうか…。
その他にも、夫が友人と食事に行った際、友人が早口で喋るのでそれを聞いていてだんだん息苦しくなり、「助けて」と電話がきたこともありました。
慌てて迎えに行くと、路上で苦しみ悶える夫の姿が。
私は頓服薬を飲ませて落ち着かせることしか出来ず、自分の無力さを痛感しました。
その他にも、夫が会社の飲み会み行った際、そのお店がビルの上の方にあってすぐに外に出られない状況だったため息苦しくなり電話がきたこともありました。
そういうエピソードはもう数えきれません😰
この頃は夫も私も病気に対して悲観的な考えしか持てなくて、本当にお先真っ暗という感じでした。
病気克服のために始めたこと
しばらく悲観的なままで過ごしていましたが、このままではダメだ!共倒れになってしまう!と思い、とりあえず何か始めてみることにしました。
まず始めたことは、情報収集。
パニック障害を怖がるのは、その病気についての知識が浅いからではないのか?
そう思い、片っ端から情報収集を始めました。
ネットで検索はもちろん、書籍も沢山購入し読み漁りました。
その中でもこの森田療法の本は、パニック障害に限らず他の病気で苦しんでいる方にもぜひ読んで頂きたいです!!
森田療法は、あるがままを受け入れるという治療法です。
理解し実践できるようになるまでは時間がかかりましたが、こういう治療法があるんだと知っておくだけでも違うのでぜひ参考にして頂きたいです。
夫がパニック障害になって気付きましたが、知識がないって怖いことだとすごく感じました。
知っているだけで安心することもあるし、実践して良くなっていくこともあるし、必要以上に悩まなくて済むこともあります。
なので、知識を深めることは大事なことだと私は思います。
実際、パニック障害についての知識が深まるほど、発作が起きたときの対処法などもわかるようになっていったので、まずは情報収集から始めるのがおすすめです。
カフェインとアルコールをやめてみた
パニック障害について調べていく内に、カフェインとアルコールが発作を誘引することを知りました。
実は夫はコーヒーが大好きで、この頃よく週末は夫婦でカフェ巡りにハマっていました…💦
まさか、それが悪かったとは知らず。。。
すぐにコーヒーをやめ、カフェ巡りも中断しました。
今は症状が良くなったのでコーヒーを復活させましたが、やめた日から6年はコーヒーなどのカフェインを一切摂りませんでした。
どうしてもコーヒーを飲みたいときは、カフェインレスのコーヒーを飲むようにしていました。
なかなか簡単に出来る事ではありません。
とにかく、すぐにでもパニック障害を治したいという強い意志が夫にはありました。
アルコールも、夫はビールが大好きでよく2人で晩酌を楽しんでいたんですが、これもカフェインと同時に中断しました。
ビールもコーヒーと同様に、どうしても飲みたい気分になったときは、ノンアルコールビールで誤魔化すようにしていました😅
夫にとっては、大好物を2つもやめなくてはいけないので、かなりのストレスになっただろし悔しかったと思います。
それでも、私たち夫婦にとっては、病気を治すことが何よりも優先したい事項だったので夫には我慢してもらい治療に励みました。
できれば楽しく無理なく闘病することが理想ではありますが、時には何かを犠牲にすることも仕方ないのかなと思います。
すぐには効果が出ませんでしたが、カフェインとアルコールを一切やめるようになってから、少しずつ発作を起こすことが少なくなっていきました!✨✨✨
時間はかかると思いますが、諦めず根気強く病気に立ち向かう事が大事だと思います。
必ず良くなる!!と思い込んで治ると信じることが大事です!!!
どうせ治らないと思っていたら、治るものも治りません。
少しずつでいいので、今出来る事から始めていきましょう😊