こんにちは、meriです。この記事は、前回の記事【不妊治療の長いお休み突入】の続きになります。
不妊治療についての最初の記事はこちら
採卵の前に、卵を育てる
治療を再開させた私たちは、また採卵から始めることに。
前回の採卵で採れた卵は全て受精しなかったので、やり直しです。
今回は先生と話し合い、前回よりも多く卵が採れる方法でやろう、ということになりました。
前向きな結果に繋がりそうな治療は、ワクワクしますよね😀
卵を育てるために使用した薬剤は、以下です。
・クロミッド錠5日間
・ゴナールエフ皮下注ペン300
・ブセレキュア点鼻液スプレー
このゴナールエフ皮下注ペンは、卵子を育てる為に自分でお腹に注射するのですが、これが結構なお値段します。
今、医療費明細書を見ながらこの記事を書いてますが、ゴナールエフだけで44000円…😂
点鼻液は5000円でクロミッドは1000円でした。
使用量や病院によって金額は変わると思いますが、よかったら参考にしてください!!
良い卵を多く採るために、採卵の日までの数日間、これらの薬を使用していきました。
クロミッドは飲むお薬なのでストレスはなかったのですが、やっぱり注射と点鼻液は大変だったー😣
点鼻液はスプレーなので、自分で鼻の穴の奥にシュッとするだけなのですが…私はそれがめちゃくちゃヘタで笑
結局うまくコツをつかめずに終わってしまった気がします…。
病院でやり方のコツなど看護士さんに教えてもらえるので、不安な方は何でも聞いてみるといいです。
それだけではなく、不妊治療で使用するお薬は、恐らく初めて使うもののオンパレードだと思います。
私はそうでした。
初めて聞くような薬ばかりで、薬をもらって帰宅してからは自分でもネットで調べたりしていました。
薬の副作用など、初めて使うものは心配だし不安ですよね。
アレルギー体質の方もいらっしゃると思います。(うちの夫も薬のアレルギーが結構出る方なので、初めて飲む薬にはかなり慎重です)
少しでも不安なことやわからないことがあれば、どんな些細なことだとしても、主治医や薬剤師さんに質問してその都度解消していきましょう。
私も帰宅してからだとなかなか聞きづらくなるので、病院にいる間にこれでもかってくらい気になる事は聞きまくってました笑
二度目の採卵
上記の薬を使用しながら、採卵当日の日を迎えました。
この日はちょうど仕事が休みの日だったので、気持ち的には焦りはなく落ち着いていました。
それに採卵は二度目なので、流れもわかっているから、病院に着いてからも緊張はなかったです。
まず着替えるための部屋に案内され、用意された院内着を着用し、その後呼ばれて卵が育っているかエコーで確認していきます。
今回は何個採れるかな…🙂
と、ベッドで呑気にワクワクしていたのですが、そこでエコーで卵を確認していた先生から一言。
「うーん…ごめんね、もう少し待ってみようか」
「えっ」
前回と違う展開に、一気に焦る私😖
一旦、個室のリカバリールーム(着替えた部屋)に戻されました。
そこの部屋の椅子に座り、また呼ばれるのを待ちます。
その間、めちゃくちゃハラハラしていました。
もしかして、卵育ってない?
やっぱり点鼻液のスプレーのやり方間違えてた?
こんなに頑張ったのに、一つも卵採れなかったらどうしよう。
ちょっと泣きそうになりながら、ただひたすら呼ばれるのを待っていました。
待ったら何か変わるんだろうか。
正確な時間は覚えていませんが、多分1時間は待ったと思います。
やっと呼ばれて再度ベッドに上がったときは、祈る気持ちでいっぱいでした。
「卵、前回より多く採れそうですよ」
「あ、良かった…」
次々と針を刺され卵が採られていく中、もう安堵感がすごくて全然痛みを感じませんでした笑(このとき、なぜ1時間近く待ってから採卵したのか聞くのをすっかり忘れてしまい、後からちゃんと聞いておけばよかったと悔やみました)
で、今回の採卵の結果、採れた卵の数は
15個でした。
前回が6個だったので、かなり増えています。
その内、未熟な卵が2個とのことなので、受精に使える卵は13個でした。
私としては、前回よりも多く卵が採れたので、大満足で帰宅し、夫にも有頂天で結果を報告しました。
受精卵ができるかどうか、2日後の朝に電話をかけて聞くことで、二度目の採卵も無事終わりました。
前回にはなかった採卵後の痛み
採卵も終わり、ほっとして帰宅した私は病院でもらった抗生剤を飲み、いつも通り夜は夕飯を食べて、いつも通り就寝しました。
まさかの体の異変に気付いたのは、その日の夜中でした。
お腹が、めちゃくちゃ痛い!!!
くだしたような痛みではなく、子宮をナイフで刺しているような痛みです。
慌てて起き上がり、もらった抗生剤を飲み、また眠りにつこうとしたのですが…痛くて寝れない😣
たしかに採卵後2~3日は、採卵の影響から腹痛や胃痛、性器出血が生じる場合があるとは聞いていました。
でも、最初の採卵後は痛みがなかったことから、今回も大丈夫だろうと油断していた私。
今回は卵を多く採るために、前回よりも強い薬で卵を育てたことを忘れていたのです。(本当にバカ…)
結局、痛みで朝まで寝れないどころか、どんどん痛みは強くなっていきました。
冷や汗も出て、顔面蒼白。
ずっとお腹を刺されている感覚が続く。
呼吸するだけで痛い。
ただならぬ異常事態に、夫が朝すぐにクリニックに連れて行ってくれました。
すぐに先生が診察してくれて、卵巣が腫れていると言われました。
薬物治療(排卵誘発剤)のリスク
主な薬物治療のリスクとしてOHSS(卵巣過剰刺激症候群)があります。OHSSとは、排卵誘発剤の使用により卵巣が過剰反応を引き起こし、卵巣の腫大、全身の脱水、腹水・胸水の貯留を認め、血栓塞栓症や多臓器不全などにより重症化すると生命を脅かしかねない疾患です。一般不妊治療で使用される経口排卵誘発剤(クロミッドなど)でも2.5%の割合で発生しますが、ARTによる卵巣刺激では6.6%〜8.4%と高くなります。わが国における入院を要するほどのOHSS発症頻度は0.8〜1.5%であり、危機的状況に陥った最重症型のOHSSの頻度は10万人あたり0.8〜1.2人と言われています1)。詳細な重症度の分類については表1に示します。しかしながら、個々の症例におけるOHSSの重症度は必ずしも明確に分類できるわけではなく、軽症のOHSSが急速に重症に進展することを常に念頭に置くことが重要です。
引用元:日本がん・生殖医療学会
上記のOHSSにはなっていませんでしたが、卵巣が腫れているとのことだったので、お薬をもらって帰宅しました。
OHSSのことは知っていたし、尋常じゃない痛みだったので、まさか…と思いましたが、とりあえず違ったのでほっとしました。
でも、やはり複数の排卵誘発剤を使用して採卵に挑むと、このような副作用が起きる可能性があることも頭の中に入れておいた方がいいと思います。
OHSSじゃなくてもかなりの痛みだったので、何か体に異変を感じたらすぐに病院へ連絡するようにしてください。
次の記事では、受精の結果について詳しく書いていきたいと思います。